吐噶喇列島⑬

その後、島の各所を巡りながらのお盆の踊りが始まる。

島民、お盆で帰ってきた人たちを交えて。

学生の姿もある。

本土の高校に通っている子たちだろう。

船で見かけた顔もちらほら。

大事にされてる行事なんだと感じる。

ボゼの姿からは想像していたものより静かなものだった。

この盆踊りは夜に本格的になり各家を回る。

そして庭先で踊り、各家の方は踊り終わった人たちをもてなす。

一旦宿に帰り、食事の後にまた見学することにした。

宿に戻るとカメラマンのにーちゃんが機材を持って出て行こうとしていたので話を聞く。

夕日を撮りに行くそうだ。

その頃は下手の横好きでカメラをいじっていたので連れていってくれるようお願いする。

港から集落へ延びる長い坂道の中腹で撮るらしい。

徒歩はヤバいのでぜひにとお願いする。

軽トラに揺られながら集落を抜ける。

このにーちゃんは長いことトカラの島々を撮っているそうで、写真集も出しているらしい。

特に平島をよく撮っているそうで知り合いが多いらしい。

ボゼ祭りにも毎回来ているそうだ。

港を眼下にはっきりと望める場所へ到着。

右には御岳がどっしりと構えている。

目を奪われる。

多少雲は出ているが、島影すら無い、なにもない水平線に沈もうとしているバカでかい夕日。

とにかくギラギラしている。

エネルギーの塊だ。

えも言われぬ高揚感を感じ、しばし眺める。

海と風の音しか聞こえない。

雄大だの勇壮だのが当てはまるのかは知らん。

とにかくギラギラだ。

ひたすらギラギラしていた。

私は二十数年離島を中心に旅をしていろんな場所で夕日を見てきたけど、敢えて順位をつけるとすればこの悪石島の夕日が一番印象に残っている。

あんなに太陽を近く感じたのは初めてだった。

そしてギラギラが行ってしまったあとには静寂が訪れる。

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